×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
皆さんこんばんは~♪
去年の演奏会のDVDを何度も観ております。トロンボーンのだっきーこと、ひだきです!やっぱり、本番は何が起こるかわからないですね。色々と事件が起こってます(^ ^;)特に、ウサイン・ボルトばりのフライングをしたトロンボーン一同は、「あちゃ~」という顔をばっちり映像に収められてたり(泣)
でも、そういうのも含めて、とてもいい演奏会でしたね。オーケストラの魅力をばっちり楽しめたし、来ていただいたお客様にもきっと楽しんでいただけたと思います。今年はもっといい演奏会にしたい、そういう気持ちになってきました。ちなみに、冒頭のテーブルが浮き上がるマジックは見抜きました(笑)みなさんはわかりましたか?
さて、去る4月8日(日)に井草地域区民センタ-で合奏をしました。曲目は今年のメイン曲、チャイコフスキー「交響曲第5番」と、久石譲「オリエンタル・ウィンド」でした。( Lad!Orchestra では、基本月2回、都内の集会場やホールのリハ室などを借りて練習しています。)
その時のことを、このメガネに写った記録を元に書いて行きたいと思います。どうぞお付き合いください♪(※メガネ記録のため、一人称です。悪しからず。)
僕が練習会場に着いた時、そこにはマエストロと数人の団員がいただけで、いつもの大勢の仲間達の姿は見当たらなかった。僕らはいつもの様に挨拶を交わしたけれど、どうやら両手の指で余る人数しかいないようだ。
まるで学校の教室のように並んだイスを前に、それらを埋めるにはあまりに少ない僕達は途方に暮れてしまった。とはいえそのままではいられないので、気を取り直してイス並べをした。一番後ろの金管楽器、トロンボーンに休みはいるのか?トランペットは誰か来るのか?そんなやり取りをしながら、みんなで並べていく。
しかし、そこで大変な事がわかった。なんと、オーケストラの主役であり、他の全ての楽器が彼ら彼女らの伴奏と言っても過言ではない、あのヴァイオリンが・・・ヴァイオリンが、一人も来れないかもしれない!!
大変だ。それなのに、トロンボーンとチューバは全員揃うみたいだ。なんてことだ、国破れて山河有り、とはこのことか?そして、メンバーの準備も整いつつあるとき、マエストロが苦渋の決断を下した。「3楽章からやる予定だったけれど、その時間を個人練習にして、1楽章からやりましょう。」
そうして僕らは、思い思いに練習を始めた。基礎練習をする人もいれば、パート譜をさらう人もいたけれど、とにかく黙々とみな一人で練習していた。そんな中、交響曲を一人で練習することに精神的な限界を感じ始めていた僕は、トロンボーンのメンバーに声をかけた。
「もう少ししたら、パートで合わせよう。」2人は快諾してくれた。オーケストラのどんな楽器だってそうだろうけれど、特にトロンボーンにとってアンサンブル能力は絶対に必要なもので、それは時に個人の実力以上に重要になるものだ。
3声のハーモニーで動く時は、一人ひとりが上手くてもバラバラだったり音量がアンバランスだったりすると効果は半減してしまう。反対に、例え個人の演奏がイマイチでも、セクションとして整った演奏が出来れば、その効果は何倍にもなるのだ。
約束の時間になり、トロンボーン3人で合わせを始めた。チャイコフスキーの1楽章、前半のトロンボーンが伴奏のところ。最初はぎこちなくて、なかなか合わない。
チャイコフスキーのオーケストレーションは見事としか言いようが無いけれど、トロンボーンにとっては吹きやすいとは言えないパッセージが少なくない。
それに各パートが別々の動きだったり、全体にアンサンブルも難しい曲だ。だからこそ、こうしてパートで慣れておく必要があった。その甲斐はあって、何度か繰り返し練習するうちに、だんだんましな演奏になってきた。
面白いことに、トロンボーンが自主的にパート合わせをしているだけで、全体では個人練習の時間のはずなのに、いつの間にか他の楽器も便乗してきて半合奏状態になってしまった。
自然と、みんなで意見を出しあって練習が進んでいく。他の楽器の思っていることを聞くのは、とても勉強になる。ある意味、異文化コミュニケーションだ。それに、トロンボーンという和声を受け持つ低音楽器に他の楽器が乗っかってきてくれるのはオーケストラとして健康的に思えたし、指揮者なしでもある程度アンサンブルが成り立つのはとてもいい事だと思った。
ラッドのいいところは、やっぱりみんなの仲がいいことだ。なあなあと言えなくもないけれど、肩肘を張らずにいられる居心地の良さはありがたい。
いつの間にかマエストロも戻ってきていて、ニコニコとその様子を見ていたが、そのうち音頭を取って普通の合奏に移行した。
この交響曲はやはり難しくて、課題は山積みだけれど、アンサンブルをしっかりしていけば、みんなで乗り越えていけると思った。思えば、このオーケストラは今年初めて交響曲に取り組むんだ。
今まで序曲や組曲をやってきて、昨年は協奏曲もやったけれど、チャイコフスキーの交響曲のような大曲でしかも絶対音楽なんて初めて。メンバーもまだまだ揃わない中、なかなか上手くいかなくても当然だと思う。
とは言っても、これから冬の演奏会に向けてこの曲をしっかり演奏できるようにならなければいけないし、出来ればこの名曲にふさわしい情熱的な音楽を聴衆に届けたいと思うから、うかうかはしていられない。
今年は例年より演奏会の日取りが早いので、ほとんど1ヶ月近く練習期間が短いことになる。そんな中、この大曲の他に久石譲の曲も8曲やる。そんなに余裕はないというのが正直なところ。
遅れてきたヴァイオリンさんも加わってひとしきり練習し、休憩の後は「オリエンタル・ウィンド」だと告げられた。
「オリエンタル・ウィンド」と聞いてメロディーが思い浮かぶ人は少ないと思いますが、「伊右衛門のCMの曲」と言われればわかる方も多いのではないでしょうか。
そう、あのサントリーのお茶のCMです。ピアノの後に続く、まるで竹林を吹き抜ける風のような颯爽とした弦の旋律が印象的ですね。今年取り上げる久石譲の曲のうち、最初に練習しているのがこの曲です。
冒頭のピアノは、昨年、ピアノ協奏曲「宿命」で素晴らしい感動をもたらした我らがピアニスト・若様が弾きます。でもこの日は残念ながら欠席でした。
弦の入りから練習は始まりました。やはりピアノがいないとテンポが掴みにくいようで、弦の人たちは慣れるまで戸惑っていましたが、やがてスムーズに進んで行きました。
途中何度か躓きつつも、木管も加わり、トロンボーンのハーモニーも入り・・・しかし、オーケストラは無残にも崩壊した。アンサンブルは崩れ、縦の線は混乱し、数小節のうちに空中分解して四散した。
あのCMでは聴くことができないのですが、この曲には和の象徴なのか細かく複雑なリズムが随所に散りばめられています。ほぼ初見でそれらに立ち向かったみんは、返り討ちにあってしまったのです。
すぐさま頭の中で譜読みしなおし、返し練習。何度か繰り返して、釈然としないながらもなんとか通過。これは地味~にさらうしかない気がします。考えなくてもすっと演奏できるようになるまで、練習だなあ。
そんな風にして、いくつかの成果といくつもの課題を残して、練習は幕を閉じました。
次回の練習まで、しばしの別れ。普段学生だったり会社勤めだったりそれぞれの時間を過ごしているメンバーが、一つの演奏会のために一致団結する。オーケストラって不思議ですね。それでは、次回の練習ブログは女子力あふれるフルートさんにバトンタッチです。乞うご期待!
チャイコフスキー「交響曲第5番」第4楽章
http://www.youtube.com/watch?v=11kYCzErA70
久石譲「Oriental Wind」
http://www.youtube.com/watch?v=ebDj30BM8os&feature=related
去年の演奏会のDVDを何度も観ております。トロンボーンのだっきーこと、ひだきです!やっぱり、本番は何が起こるかわからないですね。色々と事件が起こってます(^ ^;)特に、ウサイン・ボルトばりのフライングをしたトロンボーン一同は、「あちゃ~」という顔をばっちり映像に収められてたり(泣)
でも、そういうのも含めて、とてもいい演奏会でしたね。オーケストラの魅力をばっちり楽しめたし、来ていただいたお客様にもきっと楽しんでいただけたと思います。今年はもっといい演奏会にしたい、そういう気持ちになってきました。ちなみに、冒頭のテーブルが浮き上がるマジックは見抜きました(笑)みなさんはわかりましたか?
さて、去る4月8日(日)に井草地域区民センタ-で合奏をしました。曲目は今年のメイン曲、チャイコフスキー「交響曲第5番」と、久石譲「オリエンタル・ウィンド」でした。( Lad!Orchestra では、基本月2回、都内の集会場やホールのリハ室などを借りて練習しています。)
その時のことを、このメガネに写った記録を元に書いて行きたいと思います。どうぞお付き合いください♪(※メガネ記録のため、一人称です。悪しからず。)
僕が練習会場に着いた時、そこにはマエストロと数人の団員がいただけで、いつもの大勢の仲間達の姿は見当たらなかった。僕らはいつもの様に挨拶を交わしたけれど、どうやら両手の指で余る人数しかいないようだ。
まるで学校の教室のように並んだイスを前に、それらを埋めるにはあまりに少ない僕達は途方に暮れてしまった。とはいえそのままではいられないので、気を取り直してイス並べをした。一番後ろの金管楽器、トロンボーンに休みはいるのか?トランペットは誰か来るのか?そんなやり取りをしながら、みんなで並べていく。
しかし、そこで大変な事がわかった。なんと、オーケストラの主役であり、他の全ての楽器が彼ら彼女らの伴奏と言っても過言ではない、あのヴァイオリンが・・・ヴァイオリンが、一人も来れないかもしれない!!
大変だ。それなのに、トロンボーンとチューバは全員揃うみたいだ。なんてことだ、国破れて山河有り、とはこのことか?そして、メンバーの準備も整いつつあるとき、マエストロが苦渋の決断を下した。「3楽章からやる予定だったけれど、その時間を個人練習にして、1楽章からやりましょう。」
そうして僕らは、思い思いに練習を始めた。基礎練習をする人もいれば、パート譜をさらう人もいたけれど、とにかく黙々とみな一人で練習していた。そんな中、交響曲を一人で練習することに精神的な限界を感じ始めていた僕は、トロンボーンのメンバーに声をかけた。
「もう少ししたら、パートで合わせよう。」2人は快諾してくれた。オーケストラのどんな楽器だってそうだろうけれど、特にトロンボーンにとってアンサンブル能力は絶対に必要なもので、それは時に個人の実力以上に重要になるものだ。
3声のハーモニーで動く時は、一人ひとりが上手くてもバラバラだったり音量がアンバランスだったりすると効果は半減してしまう。反対に、例え個人の演奏がイマイチでも、セクションとして整った演奏が出来れば、その効果は何倍にもなるのだ。
約束の時間になり、トロンボーン3人で合わせを始めた。チャイコフスキーの1楽章、前半のトロンボーンが伴奏のところ。最初はぎこちなくて、なかなか合わない。
チャイコフスキーのオーケストレーションは見事としか言いようが無いけれど、トロンボーンにとっては吹きやすいとは言えないパッセージが少なくない。
それに各パートが別々の動きだったり、全体にアンサンブルも難しい曲だ。だからこそ、こうしてパートで慣れておく必要があった。その甲斐はあって、何度か繰り返し練習するうちに、だんだんましな演奏になってきた。
面白いことに、トロンボーンが自主的にパート合わせをしているだけで、全体では個人練習の時間のはずなのに、いつの間にか他の楽器も便乗してきて半合奏状態になってしまった。
自然と、みんなで意見を出しあって練習が進んでいく。他の楽器の思っていることを聞くのは、とても勉強になる。ある意味、異文化コミュニケーションだ。それに、トロンボーンという和声を受け持つ低音楽器に他の楽器が乗っかってきてくれるのはオーケストラとして健康的に思えたし、指揮者なしでもある程度アンサンブルが成り立つのはとてもいい事だと思った。
ラッドのいいところは、やっぱりみんなの仲がいいことだ。なあなあと言えなくもないけれど、肩肘を張らずにいられる居心地の良さはありがたい。
いつの間にかマエストロも戻ってきていて、ニコニコとその様子を見ていたが、そのうち音頭を取って普通の合奏に移行した。
この交響曲はやはり難しくて、課題は山積みだけれど、アンサンブルをしっかりしていけば、みんなで乗り越えていけると思った。思えば、このオーケストラは今年初めて交響曲に取り組むんだ。
今まで序曲や組曲をやってきて、昨年は協奏曲もやったけれど、チャイコフスキーの交響曲のような大曲でしかも絶対音楽なんて初めて。メンバーもまだまだ揃わない中、なかなか上手くいかなくても当然だと思う。
とは言っても、これから冬の演奏会に向けてこの曲をしっかり演奏できるようにならなければいけないし、出来ればこの名曲にふさわしい情熱的な音楽を聴衆に届けたいと思うから、うかうかはしていられない。
今年は例年より演奏会の日取りが早いので、ほとんど1ヶ月近く練習期間が短いことになる。そんな中、この大曲の他に久石譲の曲も8曲やる。そんなに余裕はないというのが正直なところ。
遅れてきたヴァイオリンさんも加わってひとしきり練習し、休憩の後は「オリエンタル・ウィンド」だと告げられた。
「オリエンタル・ウィンド」と聞いてメロディーが思い浮かぶ人は少ないと思いますが、「伊右衛門のCMの曲」と言われればわかる方も多いのではないでしょうか。
そう、あのサントリーのお茶のCMです。ピアノの後に続く、まるで竹林を吹き抜ける風のような颯爽とした弦の旋律が印象的ですね。今年取り上げる久石譲の曲のうち、最初に練習しているのがこの曲です。
冒頭のピアノは、昨年、ピアノ協奏曲「宿命」で素晴らしい感動をもたらした我らがピアニスト・若様が弾きます。でもこの日は残念ながら欠席でした。
弦の入りから練習は始まりました。やはりピアノがいないとテンポが掴みにくいようで、弦の人たちは慣れるまで戸惑っていましたが、やがてスムーズに進んで行きました。
途中何度か躓きつつも、木管も加わり、トロンボーンのハーモニーも入り・・・しかし、オーケストラは無残にも崩壊した。アンサンブルは崩れ、縦の線は混乱し、数小節のうちに空中分解して四散した。
あのCMでは聴くことができないのですが、この曲には和の象徴なのか細かく複雑なリズムが随所に散りばめられています。ほぼ初見でそれらに立ち向かったみんは、返り討ちにあってしまったのです。
すぐさま頭の中で譜読みしなおし、返し練習。何度か繰り返して、釈然としないながらもなんとか通過。これは地味~にさらうしかない気がします。考えなくてもすっと演奏できるようになるまで、練習だなあ。
そんな風にして、いくつかの成果といくつもの課題を残して、練習は幕を閉じました。
次回の練習まで、しばしの別れ。普段学生だったり会社勤めだったりそれぞれの時間を過ごしているメンバーが、一つの演奏会のために一致団結する。オーケストラって不思議ですね。それでは、次回の練習ブログは女子力あふれるフルートさんにバトンタッチです。乞うご期待!
チャイコフスキー「交響曲第5番」第4楽章
http://www.youtube.com/watch?v=11kYCzErA70
久石譲「Oriental Wind」
http://www.youtube.com/watch?v=ebDj30BM8os&feature=related
PR
この記事にコメントする
最新記事
(03/04)
(02/19)
(12/11)
(11/28)
(11/20)
カテゴリー
ブログ内検索